3月11日のマーラー

2012-03-12

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NHK 11:00pm『3月11日のマーラー』すばらしい番組だった。
震災のあったその夜に開催された新日本フィル演奏のコンサートのドキュメント。
音楽家と観客のインタビュー。音で表現を届ける人は、言葉での表現も繊細。観客も感性の感度がとても繊細。
どちらも芸術家だと思った。
「音をひとつひとつ届けるように演奏した。」
「しっかりと聴かなきゃと最初緊張していたけど、そのうち体の中に自然に音が入ってきた。」
「第2楽章の出だしのホルンの音が成功した、大槌の親戚は生きていると、そんな確信をもった。」
いつもとは全く違った演奏だったと、収容1800人のサントリーホールに、あの夜、震災のあった日の夜、105人の観客。
マーラー交響曲第5番。
この非常時に音楽を奏でる意味を、音楽を聴くことの意味を、演奏家と観客が深く考えていた。
観客のひとりの女性はずっとこの演奏会に3月11日出かけたことを誰にも言えなかったという。
罪悪感に苛まれていたと言う。
でも、後に指揮のダニエル・ハーディング氏のメッセージを何度も何度も読み、納得する。
「音楽は苦しみの大きさを理解するための助けになります。」

あの日の演奏家たちも、自衛隊や消防団と同じで、自分たちの仕事をしていたんだと思った。
それは、迷いながらもホールに座った、105人の観客がいたからこそできた仕事だった。
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おねいもと
岩手県盛岡市在住の姉と妹。
小岩井CRAFT市と花巻市土澤の街かどアートのイベントを中心に活動中。

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